ブロックリーゲーム(Blockly Games)とは?

学校の宿題で「ブロックリーゲームをやってみよう」って出たんだけど、そもそも何なの?

Google が作った無料のプログラミング教材だよ。ブロックをつなげて、キャラクターを動かすところから始まるんだ。
ブロックリーゲーム(Blockly Games)は、Google が公開しているプログラミング学習用のゲームです。公式の説明では、プログラミングの経験がない子ども向けに作られていて、全部のゲームを終えるころには、文字で書く普通のプログラミング言語に進める状態になることを目標にしています。
- 費用:無料。ソースコードも公開されています(オープンソース)
- 始め方:ブラウザで公式サイトを開くだけ。アカウント登録はいりません
- 言語:日本語に切り替えられます。ブロックの文字も「まっすぐ進む」「左を向く」のように日本語になります
- 進み具合:遊んだ記録はブラウザに残ります。最初からやり直したいときは、トップページの「データをクリア」で消せます
小学校では2020年度からプログラミング教育が必修になり、授業や宿題でこうした教材に触れる機会が増えています。学校で何が変わったかは、こちらの記事にまとめています。

✍️実際のブロックリーゲームのURLはこちら
Blockly GamesGames for tomorrow's programmers. Block-based programming lessons for beginners.
ブロックリーゲームの8つのゲームと、学べること
ゲームは8つあり、上から順に進むように作られています。公式の説明をもとに、何を学ぶゲームなのかを表にしました。
| 順番 | ゲーム | 学べること(公式の説明より) |
|---|---|---|
| 1 | パズル | ブロックの形と、ブロック同士のつなぎ方に慣れる入門 |
| 2 | 迷路 | 繰り返しと条件分岐の入門。レベルごとに難しくなる |
| 3 | 鳥 | 条件分岐をさらに深く。条件がだんだん複雑になる |
| 4 | タートル | 繰り返しをさらに深く。繰り返しを重ねて絵を描く |
| 5 | 動画 | 数式の入門。計算でアニメーションを動かす |
| 6 | 音楽 | 関数の入門。関数を使って曲を作る |
| 7 | ポンド・チューター | 文字で書くプログラミング(JavaScript)への橋渡し。ブロックと文字を行き来する |
| 8 | ポンド | いちばん賢いアヒルをプログラムで作る、終わりのない対戦。ブロックでも JavaScript でも書ける |

全部やる必要はないよ。まずは迷路の10問。ここにプログラミングの基本の3つ(順番・繰り返し・条件分岐)が全部入っているんだ。
ブロックリーゲームは何歳から?
公式サイトには対象年齢の記載はありません。実際に遊ぶうえで必要になるのは、次の3つです。
- 画面の文字が読める:日本語にしても「進む」「向く」「繰り返す」などの漢字が出てきます。ふりがなはありません
- 左と右が分かる:迷路では、キャラクターから見た左右で向きを変えます。画面の左右と、キャラクターの左右が違う場面が出てきます
- マウスでブロックを動かせる:ブロックをドラッグしてつなげます
この3つがそろうのは、小学校低学年なら大人と一緒に、中学年くらいからは一人で進められる目安です。未就学の子には、もっと簡単な無料ゲームから始めるのがおすすめです。

迷路(Maze)の答え全10問【レベル別に解説】
ここからは、迷路の答えです。答えは、公開されているソースコードの迷路のデータを使って、1問ずつ実際に動かしてゴールできることを確かめたものです。キャラクターは、どのレベルも最初は右(東)を向いています。

答えを見る前に、まずは子どもと一緒に考えたいな。

それがいちばん。各レベルの最初に「考え方のヒント」を書いたから、行き詰まったらヒントだけ見て、答えは最後に確かめてね。
レベル1|「まっすぐ進む」を2つつなぐ
ヒント:ゴールはまっすぐ2マス先です。
答え
- まっすぐ進む
- まっすぐ進む
ブロックは上から順番に実行されます。プログラミングの基本「順番(順次処理)」です。
レベル2|途中で向きを変える
ヒント:1マス進んだら、上に曲がって、また右に曲がります。
答え
- まっすぐ進む
- 左を向く
- まっすぐ進む
- 右を向く
- まっすぐ進む
「左を向く」は、キャラクターから見た左です。右を向いているキャラクターが左を向くと、画面では上を向きます。
レベル3|「繰り返し」でブロック2つだけ
ヒント:このレベルは使えるブロックが2つまで。同じ動きを何度もするときは「繰り返し」を使います。
答え
- ゴールまで繰り返す
- まっすぐ進む
画面では「(ゴールのマーク)まで繰り返す」と表示されるブロックです。この中に入れたブロックは、ゴールに着くまで何度でも実行されます。ここで「繰り返し」を覚えます。
レベル4|階段は「4つの動き」をひとまとめに

ヒント:使えるのは5ブロックまで。階段の1段ぶんの動きを見つけて、それを繰り返します。
答え
- ゴールまで繰り返す
- まっすぐ進む
- 左を向く
- まっすぐ進む
- 右を向く
「1段ぶん=進む・左・進む・右」に気づけるかがポイントです。「進む・左・進む」の3つだけを繰り返すと、2段目で向きがずれて壁にぶつかります。
レベル5|繰り返しの前に、準備の動きを置く

ヒント:最初の2マスと、そのあと上にまっすぐ続く道は、別の動きです。
答え
- まっすぐ進む
- まっすぐ進む
- 左を向く
- ゴールまで繰り返す
- まっすぐ進む
繰り返しの前に置いたブロックは1回だけ実行されます。「準備してから繰り返す」という形は、本物のプログラムでもよく使います。
レベル6|「もし左に進めるなら」が初登場

ヒント:道を進みながら、左に曲がれる場所でだけ左を向きます。
答え
- ゴールまで繰り返す
- まっすぐ進む
- もし左に進めるなら
- 左を向く
ここで「もし〜なら」(条件分岐)を覚えます。「もし」を使わずに「左を向く」だけを入れると、曲がる必要のない場所でも曲がってしまい、壁にぶつかります。
レベル7|曲がる方向を自分で選ぶ

ヒント:「もし」ブロックの条件は、▼を押して「左」「右」「まっすぐ」から選べます。この迷路で曲がるのはどちら?
答え
- ゴールまで繰り返す
- まっすぐ進む
- もし右に進めるなら
- 右を向く
レベル6と同じ形のまま「左」にすると、途中で壁にぶつかります。迷路をよく見て、条件を選ぶのがこのレベルの練習です。
レベル8|「もし」を2つ使う

ヒント:左に曲がる場所と右に曲がる場所が、両方あります。
答え
- まっすぐ進む
- ゴールまで繰り返す
- もし左に進めるなら
- 左を向く
- もし右に進めるなら
- 右を向く
「もし」は1つのプログラムにいくつでも置けます。左だけを見る形(レベル6の答え)では、この迷路は解けません。
レベル9|「もし〜でなければ」で二択にする

ヒント:新しく「もし〜なら/そうでなければ」のブロックが使えます。まっすぐ進めるときと、進めないときで動きを分けます。
答え
- ゴールまで繰り返す
- もしまっすぐ進めるなら
- まっすぐ進む
- そうでなければ
- 左を向く
「そうでなければ」で右を向くようにすると、同じところをぐるぐる回り続けてしまいます。どちらに曲がるかで結果が変わる、いちばん分かりやすい例です。
▼ちなみにいろパパは最初に以下のように選択してしまいました。これでもゴールに行けるので答えは一つじゃないです。

レベル10|左側の壁をたどる(いちばん難しい)

ヒント:ゲーム内のヒントどおり、左側の壁に手をついて歩くように進みます。「左に進めるなら左」を最優先にします。
答え
- ゴールまで繰り返す
- もし左に進めるなら
- 左を向く
- まっすぐ進む
- そうでなければ
- もしまっすぐ進めるなら
- まっすぐ進む
- そうでなければ
- 右を向く
「もし」の中に、さらに「もし」を入れる形です。迷路の世界では「左手法」と呼ばれる考え方で、左右を入れ替えた「右手法」でも、この迷路はゴールできることを迷路のデータで確かめています。「まっすぐ進めるなら進む、そうでなければ左」だけでは、同じ場所を回り続けてしまいます。

レベル10が解けたら、もう立派なプログラマーの考え方だよ。思いっきりほめてあげてほしいな。
▼ちなみにいろパパは最初に以下のように選択してしまいました。余計な処理を付けていますね(笑)

迷路でつまずきやすいポイント3つ
- キャラクターから見た左右が分からない:画面で上に向かっているときの「左」は、画面の左です。でも、画面で下に向かっているときの「左」は画面の右になります。紙に矢印を描いて、体を回してみると分かりやすくなります
- 「繰り返し」の中と外を間違える:ブロックが繰り返しの「中」に入っているかどうかで、動きがまったく変わります。レベル5で、準備の動きまで繰り返しの中に入れてしまうのがよくある失敗です
- ブロックの数が足りない:レベル3〜10には使えるブロックの上限があります(レベル3は2つ、4〜7は5つ、8は10、9は7、10は10)。上限に届いたら、「同じ動きをまとめられないか」を考えるサインです
親子で進めるときのコツ
ブロックリーゲームは一人でも進められますが、低学年のうちは、大人が横にいると進めやすくなります。教えすぎないための、声かけのコツを4つ挙げます。
- 先に「予想」を言ってもらう:「実行」を押す前に、「どこで止まると思う?」と聞きます。予想と結果がずれたところが、いちばんの学びになります
- 失敗したら、止まった場所を指さす:「どこまでは合っていた?」と聞くと、子どもが自分で直す場所を見つけやすくなります
- キャラクターになりきる:床にテープで迷路を作って、子どもがキャラクター役になって歩くと、キャラクターから見た左右が体で分かります
- 1日1〜2レベルで止める:難しくなるレベル6からは、無理に先へ進めないほうが楽しく続きます。「明日の続き」を残して終わるのがコツです

正解を教えたくなるけど、「どこで止まった?」って聞くほうが、子どもは自分で考えるのね。
迷路のあとは?鳥・タートルへの進み方
迷路が解けたら、次のゲームに進めます。「鳥」は条件分岐、「タートル」は繰り返しを、迷路よりも深く練習するゲームです。タートルは絵を描くゲームなので、絵が好きな子は特に夢中になりやすいはずです。
その先の「ポンド・チューター」からは、ブロックだけでなく JavaScript という文字のプログラムも出てきます。ここから先は、高学年や中学生向けと考えてよいでしょう。
画面の外でもプログラミングを続けるなら
ブロックリーゲームで「順番に考える楽しさ」が分かったら、手を動かすおもちゃに進むのもおすすめです。たとえば電子回路のおもちゃ「電脳サーキット100」は、スナップ式のパーツをつなぐだけで回路が組めて、実験は130通り(対象年齢は6歳頃〜)。メーカーも「プログラミング的思考」を育てるおもちゃとして紹介していて、「この順番でつなげば光る」という考え方は、迷路で覚えた順番と同じです。
プログラミングのおもちゃや教室は、こちらの記事で詳しく比べています。


ブロックリーゲームのよくある質問
本当に無料?
無料で遊べます。ソースコードも公開されているオープンソースの教材です。
スマホやタブレットでも遊べる?
ブラウザで開くので、端末を問わず開くことはできます。ただ、ブロックを細かく動かす操作が多いので、パソコンのマウスのほうが進めやすいです。
途中でやめても続きから遊べる?
進み具合はブラウザに保存されます。同じパソコン・同じブラウザで開けば、続きから遊べます。別のパソコンでは最初からになります。
答えを見てしまってもいい?
いいと思います。答えを見たあとに「どうしてこれで動くのか」を子どもに説明してもらうと、自分で解いたのと同じくらい力になります。
まとめ:迷路10問で、プログラミングの「3つの基本」がそろう
- ブロックリーゲームは、Google が公開している無料・登録不要のプログラミング教材
- まずは迷路の10問。順番(レベル1〜2)→ 繰り返し(3〜5)→ 条件分岐(6〜10)の順に身につく
- 何歳からの目安は、漢字と左右が分かること。低学年は大人と一緒に
- つまずいたら、キャラクターから見た左右と、繰り返しの中と外を確かめる

答えを覚えるより、「どうしてダメだったか」を一緒に考える時間がいちばんの学びだよ。





























コメント