はじめに:「魔法のように、泣き止む」…その“理想”の裏に、“危険”が隠れていたら?

ねぇパパ、インスタで「まんまる育児」っていうのを見たんだけど、すごいわよ!赤ちゃんが、まぁるく包まれて、すやすや眠ってるの。まるで、お腹の中にいた頃みたいに、すごく安心しているように見えて…。

あぁ、「まるまる育児」だな。助産師さんが提唱している、赤ちゃんのCカーブを保つっていう育児法だろ?僕も、夜泣きがひどかった時期に、藁にもすがる思いで調べたことがある。でも、その時、「危険」「デメリット」っていう、気になる言葉も、たくさん目にしたんだ。

そうなの!?「宗教っぽい」なんていう口コミもあって、少し不安に思ってたのよ…。本当に赤ちゃんのためになるなら実践したいけど、科学的なエビデンスはあるのかしら?もし、危険なことだったら、取り返しがつかないもの…。
そのお気持ち、そして「我が子のために、良かれと思ってやったことが、もし間違いだったら…」という、親として最も根源的な恐怖と、真剣な想い、痛いほどよく分かります!
こんにちは!あらゆる育児法を、必ず科学的根拠(エビデンス)と照らし合わせないと気が済まない、徹底調査派の「いろパパ」です!
「まんまる育児(まるまる育児)」
それは、赤ちゃんを“子宮の中にいた時と同じ、丸い姿勢”で育てることで、健やかな発育を促す、と提唱されている育児法です。
その理想的な響きと、すやすやと眠る赤ちゃんの愛らしい姿は、多くのママ・パパの心を掴んで離しません。
しかし、その一方で、小児科医や専門機関からは、SIDS(乳幼児突然死症候群)や股関節脱臼のリスクを指摘する、厳しい声が上がっているのも、また事実です。
この記事では、そんな光と影の両面を持つ「まんまる育児」について、
- そもそも「まんまる育児」とは?3つの基本手技(抱っこ・ねんね・おひなまき)
- なぜ支持される?「まんまる育児」が掲げる3つの“理想”と“メリット”
- 【最重要】「まんまる育児は危険?」5つの“デメリット”と“科学的エビデンス”
- 【結論】では、どうすれば?“いいとこ取り”で後悔しないための、賢い付き合い方
など、感情論やスピリチュアルな話を一切排除し、科学的根拠(エビデンス)と、赤ちゃんの「安全」という、ただ一点のみを羅針盤として、徹底的に、そして誠実に、その真実に迫っていきます。
この記事は、特定の育児法を否定するためものではありません。あなたの大切な赤ちゃんを、“後悔”から守るための、重要な知識と視点を提供するためのものです。
そもそも「まんまる育児」とは?3つの基本手技

まず、敵を知り、己を知れば、百戦危うからず。まんまる育児が、具体的に何をしようとしているのか、正しく理解しよう。
「まんまる育児」の基本は「赤ちゃんの背骨のCカーブを保つ」という点に集約されます。そのための代表的な3つの手技がこちらです。
① まんまる抱っこ
赤ちゃんの背中をCの字に丸め、足はM字型に開いた状態で抱っこする方法。赤ちゃんが安心すると言われています。
② まんまるねんね(まるまる育児 寝床)
「おやすみたまご」のような専用クッションや、タオル、授乳クッションなどを使い、寝床そのものを、赤ちゃんの背中が丸くなるように、ハンモック状にセッティングする方法です。
③ おひなまき
赤ちゃんを手足が体の中心に集まるように丸い姿勢にし、一枚の布(おくるみ)で、卵のように包み込む、独特なおくるみの方法です。モロー反射を抑え、よく眠るとされています。
なぜ支持される?「まんまる育児」が掲げる3つの“理想”と“メリット”

では、なぜ多くの親が、この育児法に魅了されるのでしょうか。それは、現代の育児における、切実な悩みに応えてくれるかのような、魅力的なメリットが提示されているからです。
- ①【よく寝る・泣き止む】
子宮の中にいた時と同じ姿勢になることで、赤ちゃんが安心し、ぐっすり眠る、夜泣きが減ると言われています。 - ②【頭の形が良くなる】
後頭部が一点に接地しないため、絶壁頭(斜頭症)を防ぎ、きれいな丸い頭の形になるとされています。 - ③【体の歪みを整える】
向き癖などを防ぎ、体のバランスを整える効果が期待できる、とされています。

夜通しぐっすり眠ってくれて、頭の形もきれいになるなんて…。もし、それが本当なら、まさに夢のような育児法よね。
【最重要】「まんまる育児は危険?」5つの“デメリット”と“科学的エビデンス”

そうだ。まさに、夢のようだ。しかし、その夢には、科学的根拠(エビデンス)という“裏付け”が、残念ながら、ほとんど存在しない。それどころか、主流の小児医療からは、深刻な“危険性”が指摘されているんだ。
ここからが、この記事の最も重要な部分です。
①【危険性】乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスク増大
これが、最大のデメリットであり、最も危険な点です。消費者庁や、日本小児科学会などの公的機関は、SIDSの予防のために、「①仰向けで寝かせる」「②硬めの敷布団(マットレス)を使用する」「③顔の周りに、柔らかいものを置かない」ことを、強く推奨しています。
しかし、「まんまるねんね」の寝床は、
- タオルやクッションで作るため、非常に柔らかい。
- 体が沈み込むため、寝返りを打った際に、顔が寝具に埋まり、窒息する危険性がある。
- 体が固定されやすいため、うつ伏せの状態から、自力で顔を上げることが困難になる。
と、SIDSのリスクを高める要因の、ほぼ全てを満たしてしまっているのです。
「ぐっすり眠る」と「呼吸が抑制されて、静かになっている」は、全くの別物。この違いを、私たちは知っておかなければなりません。
②【危険性】股関節脱臼のリスク
「おひなまき」のように、赤ちゃんの足を、まっすぐに近い状態で、布で強く固定する行為は、股関節の健全な発達を妨げ、「発育性股関節形成不全(股関節脱臼)」のリスクを高めることが、整形外科学会などから指摘されています。赤ちゃんの足は、カエルのように自由に動かせる「M字開脚」が、最も自然で、健康的な状態なのです。
③【危険性】運動発達への潜在的な影響
赤ちゃんは、手足を自由にバタバタさせたり、寝返りを打とうと体をひねったりする中で、筋肉を育て、自分の体をコントロールする方法を学んでいきます。「まんまる育児」で、体を過度に固定された状態が長くなると、この重要な発達の機会を奪ってしまう可能性が懸念されます。
④【エビデンスの欠如】科学的な裏付けが、存在しない
「頭の形が良くなる」「体の歪みが整う」といった、まんまる育児が掲げるメリットには、残念ながら、それを支持する客観的で、信頼性の高い科学的根拠(エビデンス)は、現時点では存在しません。 これらは、あくまで特定の団体や個人の「経験」や「思想」に基づくものであり、全ての赤ちゃんに当てはまる、普遍的な医学的真実ではない、ということを理解する必要があります。
⑤【「宗教っぽい」と言われる理由】閉鎖的なコミュニティと、高額商品
「まんまる育児が宗教っぽい」というふうに言われる背景には、この育児法が、特定の助産院を中心に、独自の理論体系と、専用の商品(クッションやスリングなど)と共に、強く推進されている、という事実があります。そのコミュニティに参加すると、「この方法が絶対的に正しい」という雰囲気が生まれ、少しでも疑問を持つと「愛情が足りない」と指摘されるような、ピアプレッシャーを感じる人も少なくありません。その閉鎖的な雰囲気が、「宗教っぽい」という印象に繋がっているのです。
【結論】“思想”は受け取り、“危険な方法”は手放す。後悔しないための、賢い付き合い方

ここまで聞くと、「まんまる育児=絶対悪」のように聞こえるかもしれない。でも、僕はそうは思わない。その根底にある「赤ちゃんに、お腹の中にいた時のような、最高の安心感をプレゼントしたい」という“思想”そのものは、とても愛情深く、素晴らしいものだからだ。
問題は、「思想」ではなく、SIDSや股関節脱臼のリスクを高める「具体的な方法」にあります。ならば、私たちは、その“思想”の良い部分だけを、科学的に証明された、安全な方法で、日々の育児に取り入れれば良いのです。
①【OK!推奨】「抱っこ」の時は、“まんまる”を最大限に活用しよう

赤ちゃんが泣いている時や、安心させてあげたい時、自然とまぁるく抱っこしてあげてるものね。あれが、一番心地いいって、赤ちゃんも、私たちも、本能で知ってるんだわ。
まんまる抱っこは、赤ちゃんの背骨の自然なCカーブに沿った、非常に理にかなった抱き方です。これは、小児科医や理学療法士も推奨する、「コアラ抱っこ」や「まぁるい抱っこ」として知られる方法と、本質的に同じです。
- 具体的なやり方:
赤ちゃんの背中が、緩やかなCの字を描くように丸くなるのを意識します。お尻をしっかりと支え、赤ちゃんの膝が、お尻よりも少し高い位置に来る「M字開脚」の状態を保ってあげましょう。 - なぜ良いのか?:
この姿勢は、股関節の健全な発達を促し、赤ちゃんが手足を体の中心に集めやすくなるため、精神的な安心感に繋がります。
起きている時間、親の腕の中で、愛情を込めて“まんまる”にしてあげること。これは、何の問題もありません。むしろ、親子の絆を深める、最高のコミュニケーションです。
②【絶対NG!】「寝る時」は、“まんまる”を、きっぱりと忘れよう
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しかし、寝かせる時は、話が全く別です。ここには、妥協の余地は一切ありません。

SIDS(乳幼児突然死症候群)のリスクを、1%でも減らすこと。それは、僕たち親に課せられた、最も重い責任の一つだ。
- 鉄の掟①:「仰向け」で寝かせる
うつ伏せや横向き寝は、仰向け寝に比べて、SIDSの発症率が数倍高いことが、世界中の研究で明らかになっています。 - 鉄の掟②:「硬め」のベビー布団(マットレス)を使う
体が沈み込むような柔らかい寝具は、顔が埋まって窒息するリスクを、劇的に高めます。掛け布団も、軽くて、顔にかかりにくいものを選びましょう。 - 鉄の掟③:顔の周りには、何も置かない
タオル、ぬいぐるみ、クッション…。赤ちゃんを安心させるための、その“良かれ”が、呼吸を妨げる“凶器”に変わる可能性があります。
「まんまるねんね」で使われる、タオルやクッションで作った寝床は、これら全ての“鉄の掟”に反します。 たとえ、それで赤ちゃんが静かになったとしても、それは「安心している」のではなく、「呼吸がしづらくて、静かになっている」危険なサインかもしれないのです。
③【条件付きOK】「おひなまき」は、眠りに入るときだけ、“足は自由に”
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新生児期の、両手を「バンザイ!」と広げてしまうモロー反射が、あまりにも頻繁で、赤ちゃんが眠れていない…。そんな、限定的な状況における“最後の手段”として、「おひなまき」を検討するのは、一つの手かもしれません。
しかし、その際も、絶対に守るべきルールがあります。
- 足は、必ず「M字開脚」を保つ:
股関節脱臼のリスクを避けるため、足元は、中でカエルのように自由に動かせるくらい、ゆったりと巻いてあげてください。 ピシッと、気をつけの姿勢で固定するのは、絶対にNGです。 - あくまで“入眠の儀式”として、短時間で:
目的は、あくまで「眠りに入る、最初のスイッチを押してあげる」こと。赤ちゃんが深い眠りに入ったら、過剰な体温上昇(うつ熱)や、SIDSのリスクを避けるためにも、そっと解いてあげるのが、最も安全で、理想的な使い方です。
まとめ:「まんまる」の“思想”は素晴らしい。でも、“安全”は何よりも優先されるべき。
今回は、多くの親が一度は興味を持つ「まんまる育児」について、その危険性とエビデンスを基に、徹底的に解説しました。
【後悔しないための、3つの約束】
- ✅ “寝る時”は、絶対に「まんまる」にしない! SIDSのリスクを避けるため、「仰向け・硬い布団」を、鉄の掟として守る。
- ✅ “おひなまき”をするなら、足は「M字」を保つ! 股関節脱臼のリスクから、赤ちゃんを守る。
- ✅ 科学的根拠(エビデンス)のない情報を、鵜呑みにしない! 愛情と、冷静な知識の両輪で、我が子の安全を守る。

「まんまる育児」が目指す、“赤ちゃんが安心できる環境”。それは、高価なクッションや、特殊な巻き方がなくても、パパやママの、温かい腕の中に、いつだってあるはずなんだ。
どうか、溢れる情報に惑わされず、科学的に証明された「安全」を、何よりも優先してあげてください。それこそが、お子さんの健やかな未来へと繋がる、唯一の道なのですから。
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