群馬県渋川市の伊香保グリーン牧場に、未就学児の息子と祖父母世代の家族2人を含む5人で行きました。伊香保温泉に2泊した、その1日目です。
牧場の紹介はどこにでもあります。動物がいて、広くて、体験がたくさんある。それはそのとおりでした。
ただ、行ってみていちばん大事だったのは時間の話でした。

この牧場、何時に入るかで体験できる内容がまるごと変わる。

閉園時間の話じゃなくて?
閉園時間の話でもあるのですが、それより効くのが13時です。
10種類の体験がセットになったチケットが、13時までしか売られていません。私たちが着いたのは13時ちょうどでした。この記事では、その話から書きます。
そしてもうひとつ。今回は祖父母世代と一緒だったので、「三世代で来たときにこの牧場はどうなのか」を実際に聞いてきました。良かった点も、はっきり言われた弱点も両方書きます。
結論:13時までに入れるかで、この牧場は別の場所になります

- 見通しがいいので、祖父母が座って見守れます……都市部の公園と違って、障害物と車の危険がありません
- 動物の種類が多く、餌やりができます……うさぎ、モルモット、羊、ポニー
- 乗馬ができます……未就学児でも大人と一緒に乗れました
- カフェにうさぎがいます……子ども用の食器と椅子もあります
- シープドッグショーの時間帯は、ほかの場所が空きます……あえて外すという手があります
- 10種類の体験セット券は13時までしか買えません……入園前に買うかどうかを決めることになります
- 閉園は16時、入場受付は15時まで……「1日中遊べる」と思って行くと足りません
- 日陰と屋根が少ないです……祖父母世代からはっきり指摘されました
- 夏と雨の日は向きません……子どもにもシニアにも厳しくなります
ひとことでまとめると、天気と時間を選ぶ場所です。条件が揃った日は、三世代が同時に成立する数少ない場所になります。
伊香保グリーン牧場はどんな場所か

伊香保温泉から車ですぐの、渋川市金井にあります。榛名山のふもとの、斜面を活かした広い牧場です。
入ってまず感じるのは、空が広いことでした。柵と芝生と木があるだけで、視界を遮るものがありません。子どもを放してもどこにいるか分かります。

遊園地みたいに「区画がある」んじゃなくて、丘がそのまま園内になっている感じ。
動物は、羊、ヤギ、ポニー、馬、うさぎ、モルモットなど。餌やりができるところが多いのが特徴です。動物に興味のある子なら、ここだけで時間が過ぎます。
入場料は、当日券が大人1,800円・小人900円(大人は中学生以上、小人は3歳〜小学生)。前日までに買う前売券なら少し安くなります。私たちは前売で大人1,620円でした。
そして、この牧場を語るうえで外せないのが時間の設計です。

時間の設計|16時閉園・入場受付15時・グリーンチケットは13時まで
営業は9:00〜16:00。入場受付は15:00までです
まず全体の枠から。公式サイトによると営業時間は9:00〜16:00で、入場受付は15:00までです。
牧場というと「一日中のんびり」というイメージがありますが、実際に園内にいられるのは最大でも7時間、午後から行くなら3時間程度です。
グリーンチケット(10種の体験セット)は13:00までしか買えません

ここが本題です。
この牧場にはグリーンチケットという体験セット券があります。公式サイトによると、内容はこうです。
- 価格:1人3,000円(入場料は含まれません)
- 10種類の体験がセット:うさぎ・モルモットふれあい/ひつじ・やぎとおさんぽ/アーチェリー/パターゴルフ/ホースパーク/馬車/シープドッグショー/手づくりバター体験/こども遊園地
- 当日限り有効
- 販売は13:00まで
13時を過ぎると、このチケットが買えません。

閉園が16時なのに、セット券は13時で締め切りなんだ。

つまり午前に入るのと午後に入るのでは、選べるものがそもそも違う。
「買うかどうか」は、入園前に決めることになります
ここが実際に効いてきた部分です。
13時が締切ということは、園内をひと回りして「アーチェリーもやりたいな」と思ってから買う、ということができません。判断するのは入る前です。
うちは買いませんでした
正直に書きます。私たちはグリーンチケットを買っていません。締切に間に合わなかったから、ではありません。最初から狙っていませんでした。
理由はひとつです。

未就学児が、10種類のうちどれに食いつくかが読めなかった。

アーチェリーもパターゴルフも、まだ早いかもしれないしね。
3,000円は入場料とは別で、しかも人数分かかります。未就学児だと、10種類のうち実際に使うのは2つか3つかもしれません。その状態で先に払うのは、賭けになります。
結果として、私たちはやりたいものだけ個別に払う形で回りました。
買ったほうがいいのは、こういう場合です
とはいえ、グリーンチケットが不利だという話ではありません。次の条件なら確実に得をします。
- 小学生以上……アーチェリーやパターゴルフが選択肢に入ります
- やることを決めている……バター体験と馬車と乗馬をやる、と決まっているなら計算が立ちます
- 午前から入って、長くいる……体験を消化する時間があります
この判断を、入園前の13時までに済ませる。それがこの牧場の入口で問われることです。
何度も来るなら年間パスポートがあります

ついでに書いておくと、年間パスポートもあります。公式サイトによるとおとな(中学生以上)4,000円・こども(3歳以上)2,000円で、購入日から1年間有効です。
当日券が大人1,800円なので、3回来れば元が取れます。近隣にお住まいなら選択肢になります。

祖父母世代に聞きました|「少し離れて座って見守る」ができます
今回は祖父母世代の家族2人と一緒でした。三世代で来る場所として、この牧場がどうだったかを実際に聞いています。ここが、この記事でいちばん書きたかったところです。
走って追いかけるのは、祖父母には難しい

まず前提として、これははっきり言われました。
子どもの後ろを走って追いかけるのは、体力と膝の負担の点で難しい。
当たり前のようですが、子連れのおでかけスポットの紹介記事は、たいてい「親が子どもを追いかける」前提で書かれています。祖父母が一緒だと、その前提が崩れます。
でも見通しがいいので、離れて座っていられます
そのうえで、この牧場については肯定的な評価でした。理由は見通しです。
- 敷地が広く、芝生の見通しがいい
- 障害物と車の危険が少ない
- 都市部の公園と比べて、子どもを自由に走らせやすい

公園だと遊具の裏に回られると見えなくなる。ここは丘の上から下まで全部見える。
だから、「少し離れた場所に座って見守る」という関わり方ができます。追いかけなくていい。座っていても、子どもがどこで何をしているか分かる。
これは祖父母世代にとって、参加できるかどうかの分かれ目になります。
レジャーシートと弁当で「拠点」を作る回り方
具体的な過ごし方として提案されたのが、これでした。
レジャーシートと弁当を持参して、拠点を作る。
- 芝生に拠点を置いて、大人はそこに座る
- 子どもは走り回って、疲れたら戻ってくる
- 食事も拠点で済ませる

全員で全部を回らなくていい、っていうのが気楽なのよね。
子どもの体力を消費させることが目的なら、この回り方がいちばん効率がいいという結論でした。園内を歩き回るより、拠点を決めて子どもだけ動かすほうが、大人の消耗が少なくて済みます。

三世代で来る場所として、ここは成立します
まとめると、この牧場は祖父母が「見ているだけ」にならずに済む場所です。
一緒に走らなくても、同じ空間にいて、同じものを見て、子どもの様子が分かる。三世代旅行でいちばん難しいのは「全員が同時に楽しめる場所」を見つけることですが、条件が揃えばここはそれになります。
条件が揃えば、です。次にその条件を書きます。
弱点:日陰と屋根が少ない|夏と雨の日は避けたほうがいい

同じ聴取で、否定的な指摘もはっきり出ました。ここを書かない紹介記事が多いので、正直に書きます。
木陰と屋根のある休憩スペースが限られています
指摘はこうでした。
敷地が広い反面、木陰および屋根のある休憩スペースが限られていて、直射日光を遮る場所が少ない。
見通しがいいということは、遮るものがないということでもあります。良かった点と弱点が、同じ理由から出てきています。

開けている、と、日陰がない、は同じことの裏表なんだよな。
夏は、子どもにもシニアにも厳しい

そして、これが効くのは子どもだけではありません。
- 未就学児……体温調節がまだ未発達です
- シニア世代……体力が落ちやすく、暑さの影響を受けます
この両方に同時に効きます。三世代で行くということは、暑さに弱い層を2つ抱えて歩くということです。

真夏に来ていたら、たぶん途中で誰かがギブアップしてた。
夏に行くなら、朝いちばんに入って午前中で切り上げるか、時期をずらすかのどちらかだと思います。
雨の日は、過ごし方に困ります

もうひとつ、雨についても指摘がありました。
屋根のあるエリアが少ないため、急な降雨時および雨天の来園では過ごし方に困る。雨天は利用しづらい。
屋外中心の施設なので当然といえば当然ですが、「雨でも屋根の下でなんとかなる」という逃げ方ができません。
伊香保に旅行で来ていて当日が雨、という場合は、この牧場を別の日に回すか、屋内の施設に振り替えるほうが確実です。
まとめると「気候のいい日に、午前から」です
弱点を並べましたが、裏を返すと条件はシンプルです。
- 気候のいい季節に行く(真夏と真冬を外す)
- 晴れた日に行く
- 午前から入る
この3つが揃った日のこの牧場は、かなり強いです。逆に1つでも欠けると、良さが出ないまま終わります。

動物とのふれあい|うさぎ・モルモット・羊・ポニー
ここからは園内の話です。
動物とのふれあい、餌やりができる動物が多いです

うさぎ、モルモット、羊、ヤギ、ポニー。触れる・餌をやれる動物が多いのがこの牧場の性格です。
うちの息子がいちばん長くいたのは、うさぎとモルモットのケージの前でした。餌を手に持って、金網ごしに差し出す。それを延々とやっていました。

動物園だと「見るだけ」になるけど、ここは手が届く。未就学児だとこの差が大きい。
羊への餌やりもできます。柵の外から手を伸ばす形で、羊のほうから寄ってきます。
餌やりの前に掲示は必ず読ませてください

ケージのところには「手や指を入れないでね」という掲示が出ています。
うさぎもモルモットも噛みます。小さい子は金網の隙間に指を入れようとするので、餌やりのときは大人が横についていたほうがいいです。
犬を連れて行けるかは公式でご確認ください
「伊香保グリーン牧場 犬」で調べている方も多いようですが、私たちは犬を連れて行っていないので、条件や同伴できるエリアについてはお答えできません。公式サイトか電話でご確認ください。
シープドッグショーの時間は、ほかが空きます

この牧場の看板コンテンツがシープドッグショーです。牧羊犬が羊の群れを動かすショーで、これを目当てに来る方も多いと思います。
シープドッグショーは私たちは見ていません

先に書いておきます。うちは見ていません。
ショーの時間になったとき、息子が「行きたくない」と言いました。無理に連れて行っても機嫌が悪くなるだけなので、そのまま別のところにいました。
だから、ショーの内容や見どころについては書けません。
そのかわり、その時間は園内が空きます

ただ、見なかったことで分かったことがあります。
ショーの時間は、ほかの施設がまるごと空きます。

みんなショーに行くから、うさぎのところに誰もいなくなった。

結果的に、いちばんゆっくり動物と触れ合えたのがこの時間帯だった。
順番待ちも、他の家族への気遣いもなく、好きなだけ触っていられました。混雑した日ほど、この効果は大きいはずです。
動物とゆっくり触れ合いたいなら、あえて外す手もあります

もちろん、ショーはこの牧場の目玉です。初めて来るなら見たほうがいいと思います。
ただ、小さい子が動物とのふれあいを目当てに来ているなら、ショーの時間をあえて外すという選択があります。
- ショーの時間に、うさぎ・モルモットのふれあいコーナーへ行く
- ショーが終わって人が戻ってきたら、次の場所へ移る
※これは私たちが行った日にそうだった、という観測です。混雑の程度は日によって変わります。

伊香保グリーン牧場の乗馬|子どもは大人と一緒に乗ります

園内にはホースパークがあり、実際に馬に乗れます。
うちは乗りました。未就学児の息子は、大人の前に乗る形です。ヘルメットをかぶって、スタッフの方が手綱を引いて歩いてくれます。

子どもひとりでは乗れないけど、大人と一緒なら未就学児でも乗れた。

馬の背の高さは、大人が見上げるくらいあります。子どもの目線だと、かなりの高さです。怖がる子は怖がると思いますが、うちの息子は平気でした。
なお、料金と対象年齢の条件については、この記事では書きません。私たちが払った内訳を正確に控えていないためです。前述のグリーンチケットに「ホースパーク」が含まれているので、セット券を買う場合と個別に払う場合で扱いが変わります。現地か公式でご確認ください。
カフェグリーンリーフ|うさぎを見ながら食べられます

園内にカフェグリーンリーフという食事処があります。ここが子連れにはかなり良かったです。
うさぎとモルモットを見ながら食べられます

公式サイトでも「うさぎとモルモットのふれあいができる」と紹介されているとおり、店内から動物が見えます。
窓際の席に座ると、外のケージのうさぎが見えます。食事中に子どもが飽きないというのは、それだけで価値があります。

料理を待っているあいだ、ずっとうさぎを見てた。騒がなかった。
昼食も軽食も両方あります

私たちはここで昼食を食べました。軽食だけの店ではなく、食事のメニューもあります。
アイスなどの軽食も扱っているので、園内で遊んで疲れたときの休憩先としても使えます。実際、うちはソフトクリームも食べました。
子ども用の食器と椅子があります。ただしカトラリーはセルフです

ここが実務的に大事なところです。
子ども用の食器と椅子が用意されています。実際に使いました。
ただし、子ども用のフォークとスプーンはセルフでした。店員さんが持ってきてくれるのではなく、自分で取りに行く形です。

知らないと「子ども用のがない」と思ってしまう。あるので、探してください。
拠点として使う手もあります
前述の「レジャーシートで拠点を作る」に加えて、カフェを拠点にするという手もあります。
屋根があって、座れて、動物が見えて、食べ物がある。日陰が少ないというこの牧場の弱点を、ここで補えるということでもあります。暑い日は、ここで休む時間を計画に入れておくといいと思います。

伊香保グリーン牧場を子連れで回るよくある質問
何時間くらいで回れますか
私たちは13時に入って15時40分ごろまで、約2時間40分いました。動物とのふれあい中心で、体験を全部やろうとするともっとかかります。閉園が16時、入場受付が15時までなので、午後から入るならこのくらいが上限です。
入場料はいくらですか
当日券が大人(中学生以上)1,800円・小人(3歳〜小学生)900円です。前日までに買う前売券なら少し安くなります。私たちは前売で大人1,620円でした。
グリーンチケットは買ったほうがいいですか
小学生以上で、やることが決まっているなら得です。未就学児だと10種類のうち使うのが2〜3種になる可能性があります。13時までしか買えないので、入園前に判断してください。
園内でお昼を食べられますか
食べられます。カフェグリーンリーフに食事メニューと軽食があります。レジャーシートとお弁当を持ち込んで、芝生で食べるという方法もあります。
子ども用の食器や椅子はありますか
あります。ただし子ども用のフォークとスプーンはセルフでした。
雨の日でも楽しめますか
あまり向きません。屋根のあるエリアが少なく、雨宿りできる場所が限られます。急に降ってきたときの逃げ場も少ないので、雨予報なら日をずらすか屋内施設に振り替えるのが確実です。
夏に行っても大丈夫ですか
木陰と屋根が少ないので、真夏はおすすめしません。未就学児にも高齢者にも厳しくなります。行くなら朝いちばんに入って午前で切り上げてください。
祖父母と一緒でも回れますか
回れます。見通しがいいので「少し離れた場所に座って見守る」ことができます。走って追いかける必要がありません。レジャーシートで拠点を作る回り方がおすすめです。
シープドッグショーは見たほうがいいですか
看板コンテンツなので、初めてなら見たほうがいいと思います。ただしショーの時間はほかの場所が空くので、動物とのふれあいが目当てならあえて外す手もあります。
乗馬はできますか
できます。未就学児は大人と一緒に乗る形で、スタッフの方が手綱を引いてくれます。料金と年齢の条件は現地か公式でご確認ください。
ベビーカーは使えますか
斜面のある牧場なので、場所によっては押しにくいと思います。私たちはベビーカーを使っていないため、詳しくはお答えできません。

伊香保グリーン牧場の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 施設名 | 伊香保グリーン牧場 |
| 住所 | 〒377-0027 群馬県渋川市金井2844-1 |
| 電話 | 0279-24-5335(電話受付 9:00〜17:00) |
| 営業時間 | 9:00〜16:00(入場受付は15:00まで) |
| 入場料(当日) | 大人(中学生以上)1,800円/小人(3歳〜小学生)900円 |
| 前売券 | 前日までの購入限定で割引あり(当方は大人1,620円で購入) |
| グリーンチケット | 1人3,000円/10種類の体験セット/入場料は含まない/当日限り有効/販売は13:00まで |
| 年間パスポート | おとな(中学生以上)4,000円/こども(3歳以上)2,000円/購入日から1年間 |
| 園内の食事処 | カフェグリーンリーフ(うさぎ・モルモットのふれあいあり) |
| 立地 | 伊香保温泉から車ですぐ |
※料金・営業時間は取材時点のものです。割引やクーポンの入手方法は各社のサービスで変わるため、最新は公式サイトの「お得なチケット」ページでご確認ください。
まとめ:条件が揃えば、三世代が同時に成立します
伊香保グリーン牧場は、天気と時間を選ぶ場所です。
- 気候のいい季節の、晴れた日に、午前から入る——この3つが揃った日は、かなり強いです
- 10種類の体験セット券は13時まで。買うかどうかは入園前に決めることになります
- 祖父母が「座って見守る」形で参加できます。追いかけなくていい見通しの良さがあります
- 日陰と屋根が少ないのが弱点です。夏と雨の日は向きません
うちは未就学児と祖父母世代を連れて行って、全員が同じ時間を過ごせました。これは実際にはかなり難しいことです。子ども向けの施設は大人が退屈し、大人向けの場所は子どもが飽きます。この牧場は、芝生の見通しの良さひとつでそれを解決していました。

「一緒に走らなくていい」って、思っていたよりずっと大事だった。
逆に、向いていないのは、真夏や雨の日に行こうとしている場合と、午後遅くから短時間だけ立ち寄ろうとしている場合です。この牧場は、時間をかけて過ごすほど良さが出ます。
伊香保温泉に泊まるなら、到着日の午後ではなく、中日の午前に組むのがいちばん合うと思います。





































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