「えっ、このご飯、プラスチック米?」Xのトレンドを見て、箸が止まったあなたへ。


ねぇ、ちょっとこれ見て!X(旧Twitter)で「プラスチック米」がトレンド入りしてるんだけど…。子供にご飯食べさせるのに本当にそんなものあるなら不安だわ。

うわっ、またこの手のデマが回ってるのか…。不安になるよな。でも、ちょっと待って。エンジニアの視点で冷静に考えると、「プラスチックでお米を作る」なんて、ありえないほどコストがかかるんだぞ?
「毎日食べてるパックご飯、もしかして…?」
「コンビニのおにぎり、安すぎるけど大丈夫?」
SNSで流れてくる衝撃的な動画を見て、食卓のご飯を疑いの目で見てしまっていませんか?
こんにちは!元エンジニアとして、「コスト」と「物理法則」の観点から、世の中の不思議を解明するのが好きな「いろパパ」です。
結論から言います。
日本国内で、物理的なプラスチックの粒(偽米)が流通している事実は、ゼロです。
なぜなら、「プラスチックの方がお米より原価が高い」から。
わざわざ高い材料を使って、安いお米を偽造するメリットが、業者には1ミリもないのです。
この記事では、
- 「プラスチック米とは」そもそも何なのか?(海外のデマと日本の実態)
- 「見分け方」動画のトリックを科学で論破
- アイリスオーヤマ、サトウやコンビニのご飯が「怪しい」と言われる理由と安全性
- 「体に悪い」「危険」という噂の医学的検証
まで、検索されているあらゆる不安を「科学的な安心」に変えるための、全ての証拠をお見せします。
今日からまた、美味しいご飯を、心から「いただきます」と言えるようになりますよ。
【結論】日本にプラスチック米は存在しない!エンジニアが教える「3つの不可能」

感情論ではなく、数字と物理の法則で証明しよう。プラスチック米が日本で流通しないのには、明確な理由があるんだ。

①【経済的に不可能】偽造するほうが「大赤字」になる
業者が偽装をする理由はただ一つ、「安く作って高く売り、儲けるため」です。しかし、現在の相場を見てみましょう。
- プラスチック樹脂(ペレット): 約150〜200円/kg
- 加工用米(古米・砕米など): 約50〜100円/kg
なんと、材料費だけでプラスチックの方が2倍以上高いのです。さらに、それを米粒の形に成形する加工コストもかかります。
高いプラスチックを使って安いお米を偽造するなんて、「1万円札を偽造するために、2万円の原価をかける」ようなもの。経済的に全く成立しません。
②【物理的に不可能】炊いたら「バレる」
プラスチックは、加熱しても水を吸いません。もし混入していたら、炊飯器を開けた瞬間、「溶けた樹脂のドロドロ」と「全く水を吸っていない硬い芯」が混ざり合い、ご飯の体を成していないはずです。
「ふっくら炊けたけど、実はプラスチック」なんて芸当は、物理的に不可能です。
③【監視的に不可能】日本の「トレーサビリティ」
日本のお米は、生産から流通まで厳しく管理されています。
輸入米は全量検査が行われ、国内メーカーも異物混入を防ぐための色彩選別機など、何重ものチェック体制を敷いています。この目をかいくぐって流通させるのは、至難の業です。
プラスチック米とは?「中国」発のデマと日本での「新型」の違い
では、なぜ「プラスチック米」という言葉がこれほど検索されるのでしょうか?
実は、この言葉には2つの全く異なる意味が混在しています。
①【デマ】海外(中国・東南アジア)発の「物理的なプラスチック米」
2010年代に中国や東南アジアで噂された、「樹脂を米粒状にしたもの」。
これは、リサイクル工場の映像が「偽米工場だ!」と誤って拡散されたり、ゴムのように跳ねるお米の動画が拡散されたりしたことで広まりました。
しかし、各国の当局が調査した結果、実は実際にプラスチック米が発見された事例は確認されていません。
| 機関・国 | 調査結果 | 時期 |
|---|---|---|
| EUの合同研究センター(JRC) | ガーナ・ナイジェリア・インドの「プラスチック米疑惑」試料を検査した結果、プラスチック米は見つからず、すべて通常の高でんぷん米 | 2017年 |
| ガーナ食品医薬品庁(FDA) | 「プラスチック米」として提出された試料は物理・化学分析をすべてパスした本物の米。プラスチックは「水を吸収せず、100℃で溶けない」という物理的性質上、米として調理不可能 | 2017年6月 |
| ナイジェリア食品医薬品庁(NAFDAC) | 2016年12月に当局が押収した「プラスチック米」の最終検査結果は「プラスチックではなく、微生物汚染した本物の米」 | 2016年12月 |
| インド食品安全基準局(FSSAI) | 約30試料を収集・検査したが「プラスチック米は存在しない」と確認。インドは米の自給国であり、経済的に成り立たないと指摘 | 2017年6月 |
| 香港食品安全センター(CFS) | DNA検査で「プラスチック米」として報告された試料はすべて本物の米。可塑剤・アフラトキシン・重金属もすべて基準内 | 2017年 |
| インドネシア国家医薬品食品監督庁(BPOM) | プラスチック混入の可能性がある米を調査したが陰性 | 2015年5月 |
特にナイジェリアの2016年12月の事例が象徴的です。最初にナイジェリア当局は「プラスチック米を押収した」と発表しましたが、最終的なNAFDAC検査では「プラスチックではなく、細菌汚染した本物の米」と判明しています。
②【実在】日本独自の「新型プラスチック米(精米改良剤)」
日本で問題視されているのはこちらです。
これはネットスラング(比喩表現)であり、「古米に食品添加物(精米改良剤)をコーティングして、新米のようなツヤを出したお米」のことを指します。
文字通りプラスチックで出来ているわけではありませんが、そのコーティング剤の成分が石油由来であることから、このように呼ばれ、恐れられています。
プラスチック米は体に悪い?危険性とプロピレングリコールの毒性

じゃあ、日本にある「コーティングされたお米(精米改良剤)」は、体に悪いの?危険なの?
そのコーティング剤の主成分である「プロピレングリコール(PG)」について、医学的な視点で解説します。
石油由来だけど「体内に蓄積しない」理由
プロピレングリコールは、摂取されると速やかに吸収され、肝臓で分解されます。
その代謝経路は、「乳酸」や「ピルビン酸」になり、最終的には水と二酸化炭素になって体外へ排出されます。
つまり、エネルギーとして燃焼されて消えるため、重金属のように体内に蓄積することはありません。
新型プラスチック米(精米改良剤)の国際機関(JECFA)の評価
FAO/WHO合同食品添加物専門家会議(JECFA)による評価では、「極めて毒性が低い」とされています。
一日の許容摂取量(ADI)も設定されていますが、精米改良剤として使われる量はごく微量であり、通常の食事で危険域に達することはまずありません。
結論: 科学的に「毒」ではありません。しかし、「不凍液と同じ成分を口にする」という心理的な嫌悪感や、稀にあるアレルギーのリスクを考慮し、「避けたい」と考える権利は尊重されるべきです。
「銘柄」や「表示」の裏側:私たちがプラスチック米を避ける方法は?
「そんなものが使われているなら、避ければいいじゃない」と思いますよね?
しかし、ここに最大の問題があります。私たちは、それを使われているかどうか、知る術をほとんど持っていないのです。

魔法の言葉「加工助剤」と「キャリーオーバー」
日本の食品表示法には、添加物の表示を免除できる特例があります。
- 加工助剤: 製造過程で使われるが、最終的には除去される、あるいは影響を与えないもの。
- キャリーオーバー: 原材料(お米)には含まれているが、最終製品(おにぎりやお弁当)では効果を発揮しないもの。
業界の一部では、精米改良剤をこの「加工助剤」と解釈し、ラベルに表示しないケースが多々あります。
外食チェーンの「おかわり自由のライス」や、激安弁当の「銘柄不明のブレンド米」の裏には、こうした技術的な支えがあることを、私たちは知っておくべきです。
【解決策】リスクを下げる鍵は「単一原料米」と「集合知(口コミ)」
では、どうすれば回避できるのでしょうか?
確実な自衛策は、「ブレンド米」を避け、「信頼できる銘柄」を選ぶことです。

「集合知(レビュー)」を活用するのが最も合理的だ。Amazonなどで販売数が1000件を超え、評価が★4.0以上をキープしているお米は、それだけ多くの人が食べて「美味しい(違和感がない)」と判断した証拠。「プラスチック米」のような粗悪品が入り込む確率は、統計的に極めて低いと言える。

なるほど!「安いけど怪しいお米」じゃなくて、みんなが選んでる「安くて美味しいお米」を選べばいいのね!
ここでは、Amazonで圧倒的な支持を得ている、安心・安全かつ美味しい「単一原料米(ブレンドなし)」を厳選してご紹介します。
①【コスパ最強】秋田県産 あきたこまち 10kg
家計を助ける救世主!「割れ米」などが含まれるため安価ですが、混ぜ物なしの「あきたこまち100%」です。注文後に精米してくれるので鮮度も抜群。「冷めても美味しい」というお弁当派に嬉しい特徴も。
②【ブランド米の傑作】新潟県産 新之助
コシヒカリの遺伝子を受け継ぎつつ、大粒でしっかりとした粘りと甘みを持つ、新潟の新品種。「食味・品質基準」をクリアしたものしか流通しないため、品質の安定感は抜群です。ちょっと贅沢なご飯を楽しみたい時に。
③【大粒で満足感】新潟県産 つきあかり
「粒が大きくて艶がある」のが特徴の早生品種。炊き上がりの見た目が美しく、食べ応えがあります。もちろん単一原料米なので、出所がはっきりしていて安心です。
④【手間なし無洗米】栃木県産 とちぎの星

忙しい毎日には、やっぱり無洗米が助かるわ〜!
日本穀物検定協会の食味ランキングで「特A」を獲得した実力派。大粒で冷めても美味しく、丼ものやおにぎりに最適です。農家からの一貫生産体制で管理されているのも、安心ポイントが高いですね。
▼スーパーの安いお米について調査した記事はこちら
アイリスオーヤマやサトウのごはん、コンビニが「怪しい」と言われる理由

「パックご飯からプラスチックの味がした」とか「半年経っても腐らないのはおかしい」ってコメントがあるわね。確かになんで腐らないんだろう?
その不安の正体は、「容器の臭い移り」と「日本の凄すぎる無菌技術」への誤解です。一つずつ紐解いていきましょう。
①「プラスチックの味がする」の正体は“臭い移り”と“酸味料”
「薬品っぽい味がする」と感じる原因は、主に2つあります。
- 包材臭(におい移り):
- ご飯は周囲のにおいを吸着しやすい性質があります。温めた際に、容器やフタのフィルム(プラスチック素材)のにおいが、熱で微量にご飯に移ることがあります。これは食品衛生法をクリアした安全な素材のにおいであり、ご飯自体がプラスチックなわけではありません。
- pH調整剤(酸味料):
- 一部のメーカーでは、品質保持のために微量の「酸味料」を使用しています。これが酸っぱいような独特の風味として感じられることがありますが、もちろん安全な食品添加物です。
- ※ちなみに「サトウのごはん」は、酸味料を使わず「無菌パック」のみで保存しているため、この酸味がありません。
②米が「腐らない」のは保存料ではなく“無菌パック技術”
「常温で1年も腐らないなんて、保存料だらけに決まってる!」
これ、とんでもない誤解です。

ここが日本の技術の真骨頂だ。サトウ食品などの工場は、手術室よりもクリーンな「無菌室」でお米を炊き、パック詰めしているんだ。
「腐る」という現象は、空気中の「菌」が入ることで起きます。
最初から「菌」を徹底的に排除し、密封してしまえば、保存料なんて一滴も入れなくても、理論上、食品は腐りようがないのです。
パックご飯が長持ちするのは、「怪しい薬」のおかげではなく、「日本の超・清潔な製造技術」のおかげなのです。
騙されないで!「プラスチック米のSNS動画」のトリックを科学で論破
SNSで拡散される「燃える」「跳ねる」動画。
あれらは、科学的に見れば「当たり前の現象」を、さも異常であるかのように演出しているだけです。エンジニア視点で種明かしをします。
①「燃やすと黒煙」→ お米も“炭素”の塊です
「お米をライターで炙ったら黒くなった!プラスチックだ!」という動画。
落ち着いて思い出してください。お餅を焼きすぎたり、BBQでおにぎりを焼いたりしたら、真っ黒に焦げますよね?
- 科学の事実: お米の主成分は炭水化物、つまり「炭素(C)」を含む有機物です。
- 現象: 有機物をライターなどで無理やり燃やせば、不完全燃焼を起こし、炭素が「煤(スス)」となって黒い煙が出ます。
燃えて黒くなるのは、それが「有機物(食べ物)」である何よりの証拠です。逆に、燃えないお米の方が怖いです。
②「丸めると跳ねる」→ それはデンプンの“粘り(コシ)”です
「ご飯を強く握って投げたら、スーパーボールみたいに跳ねた!ゴムだ!」という動画。
いいえ、それはお米の「デンプン」の力です。
- 科学の事実: お米に含まれるデンプンは、炊飯(糊化)して強く練ることで、強力な「粘弾性」を持ちます。
- 現象: つきたての「お餅」をサランラップにくるんで床に投げたらどうなるでしょうか?…当然、跳ねますよね。
強く握って密度を高めたご飯団子が跳ねるのは、粘り気の強い、高品質な日本米である証拠です。パサパサの悪いお米では、跳ねずに崩れてしまいます。
③「水に浮く」→ 単なる“乾燥”です
「水に入れたら浮いた!プラスチックだから軽いんだ!」という主張。
これも間違いです。お米が浮く主な原因は「乾燥」や「空気」です。
- 古米: 保管中に水分が抜けて軽くなったお米は浮きやすくなります。
- 表面張力: お米の表面に細かい気泡がつくと、浮き輪のようになって浮くことがあります。
「水に浮く=偽物」ではありません。単に「ちょっと乾燥したお米」である可能性が高いのです。(クズ米だと中がスカスカということもありますが、プラスチック米は関係ありません。)
なぜプラスチック米の噂が消えない?混同されている「本当の正体」
では、なぜこんなにも噂が消えないのでしょうか。そこには、紛らわしい「別のもの」の存在がありました。
犯人は「ライスレジン(バイオマスプラスチック)」?
日本には、「お米で作ったプラスチック」が実在します。
これは、食用に適さない古米などを原料にした「ライスレジン」というバイオマスプラスチックです。おもちゃやベンチ、郵便局の袋などに使われています。
「お米からできたプラスチック」というニュース写真が、伝言ゲームで「プラスチックでできたお米」にすり替わってしまったのです。もちろん、これは非食用です。
▼お米からできたおもちゃは安全性が高く、子供におススメ。以下で紹介しています。


過去の中国の偽装米事件
中国での高級米偽装事件などが、新聞でも報道されて「プラスチック米」というキャッチーな言葉で報道され、人々の記憶に恐怖として刻まれてしまったことも、噂が消えない一因です。
まとめ:デマに負けず、日本の農家とメーカーを信じよう

プラスチック米は、作る方が高くつく。これだけでも覚えておけば、もうデマに踊らされることはないはずだ。
「プラスチック米 日本」で検索して不安になっているあなたへ。
SNSの衝撃的な動画は、私たちの不安を煽ります。
でも、その裏には、真面目にお米を作っている農家さんや、安全なパックご飯を届けるために技術を磨いているメーカーさんの努力があります。
「燃える」「跳ねる」といったパフォーマンスに惑わされず、裏面の「成分表示」を見るリテラシーを持ちましょう。
日本のパックご飯は、世界に誇れる安全な食品であり、災害時の備蓄としても最強の味方です。
今日のご飯も、安心して、美味しく召し上がってくださいね。
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