はじめに：小さなベビー服を洗う幸せな時間。でも「正直、面倒…」「本当に必要？」ですよね？
わぁ…見て。こんなに小さいお洋服。これを着る赤ちゃんに、もうすぐ会えるのね…。
本当だな。この小さな服を洗う「水通し」って、幸せな時間だよな。…でも、正直なところ、大きなお腹で大変じゃないか？「そもそもこれ、本当にやる意味あるの？」って思ったりしないか？
…！ なんで分かったの？そうなのよ！幸せな気持ちはもちろんあるんだけど、「正直、面倒…」「やらなかったらダメなのかな？」って、ちょっとだけ思ってた…。
その気持ち、すごく、すごくよく分かります。
こんにちは！3歳の息子が生まれる前、妻と一緒に小さな肌着を洗いながら、同じことを考えていた「いろパパ」です。
「もうすぐ会える赤ちゃんのために…」
その幸せな気持ちと同時に、体の辛さや、たくさんの「やるべきこと」に追われ、心の余裕がなくなってしまう。
この記事は、そんな風に、理想と現実の間で揺れている、頑張り屋のあなたのために書かれました。
先に結論からお伝えします。
水通しは、“絶対にやらなければいけない義務”ではありません。
この記事では、“やらない”という選択肢も含めて、
- 水通しの“本当の目的”と“不要論”の真相
- 洗剤はいる？いらない？問題の最終結論
- 洗濯機でOK！世界一やさしい失敗しない手順
- 準備がぐっと楽になる“神アイテム”
など、あなたが心から納得して、赤ちゃんを迎える準備をするためのお手伝いをします。
心の負担を軽くして、リラックスして読んでくださいね。
【そもそも論】なぜ「水通し」は必要なの？”不要”じゃダメ？
「水通し 不要」というキーワードで検索する人が後を絶たないのは、皆が同じ疑問を抱えている証拠です。ここで、その疑問に真正面からお答えします。
水通しを”する”派の主張：3つの科学的なメリット
なぜ、昔から「水通し」が行われてきたのか。それには、ちゃんとした理由があります。
- 【化学的刺激の除去】ホルムアルデヒドや糊を洗い流す
- 新品の服には、シワを防ぐための「糊」や、ごく微量の化学物質「ホルムアルデヒド」が付着していることがあります。これらは大人の肌には問題なくても、バリア機能が未熟な赤ちゃんの肌には刺激になる可能性があります。
- 【物理的刺激の除去】生地を柔らかくし、肌触りを良くする
- 新品の綿製品は、糊でパリッとしています。一度水を通すことで、繊維がほぐれ、赤ちゃんが思わず顔をうずめたくなるような、ふわふわの肌触りになります。
- 【吸汗性の向上】汗っかきの赤ちゃんの汗をしっかり吸わせる
- 糊が落ちることで、生地本来の吸水性がアップします。新陳代謝が活発で、大人の2〜3倍も汗をかくと言われる赤ちゃんの肌を、快適に保つことができます。
水通しを”不要”と考える派の主張
一方で、「不要だ」という意見にも一理あります。
- 主張①：「今のベビー服は安全基準が厳しいから大丈夫」
- 確かに、日本のベビー服（生後24ヶ月以内）は、法律でホルムアルデヒドの規制値が厳しく定められており、安全性が非常に高くなっています。
- 主張②：「神経質になりすぎる必要はない」
- 「昔はそんなことしなくても、みんな元気に育った」という意見ですね。過度に心配しすぎなくても良い、という考え方です。
【エンジニアパパの結論】水通しは”必須の義務”ではなく”推奨される初期設定”
両方の意見を踏まえた上で、僕の結論はこうだ。「水通しは、スマホの“初期設定”のようなもの」だと考えてみてほしい。
初期設定をしなくても、スマホは使えます。でも、自分好みに設定した方が、断然使いやすくて快適になりますよね。
水通しも同じ。やらなくても、すぐに健康被害が出るわけではありません。
しかし、赤ちゃんの肌への刺激を“限りなくゼロ”に近づけるための、簡単で効果的な一手間であり、親としての“安心”を得るための、最初の愛情表現でもあるのです。
個人的には、圧倒的に、やるメリットの方が大きいと考えています。
【いつまでに？】水通しの最適なタイミングは「妊娠8〜9ヶ月の晴れた日」
じゃあ、やるとして、いつ頃やるのが一番いいのかしら？
ズバリ、妊娠8ヶ月〜9ヶ月（妊娠28週〜35週頃）の、天気が良い日がベストです。
- なぜ？： 一般的に体調が安定している「安定期」の後半で、臨月ほどお腹が大きくなく、まだ動きやすいためです。
- もし臨月（36週〜）になってしまったら？： 全く問題ありません！無理せず、洗濯機の最短コースでサッと済ませましょう。パパにお願いするのも、最高の選択ですよ。
【水通しのやり方】”愛情ひと手間”で洗濯機が最強！失敗しない全手順
「愛情を込めて、一枚一枚手洗い…」というイメージがあるかもしれませんが、現代の正解は違います。
洗濯機を使いましょう。その方が圧倒的に楽で、衛生的です。
【最重要】洗剤はいる？いらない？→結論：「水だけ」で十分です
多くの人が迷うこの問題。結論から言おう。洗剤は、いらない。「水だけ」でOKだ。
- 理由： 水通しの主目的は、水に溶けやすい「水溶性」の化学物質や糊を洗い流すこと。そのため、水だけでも目的の8割は達成できるんです。むしろ、洗剤を使うと、すすぎ残りが赤ちゃんの肌への新たな刺激になるリスクも。
- 「でも、汚れや匂いが気になる…」そんな時だけ「赤ちゃん用洗剤」を
- もし、お下がりなどで汚れが気になる場合だけ、赤ちゃん用の洗剤を使いましょう。その際も、すすぎ残しを防ぐため、規定量の半分以下で十分です。
【もし洗剤を使うなら】肌に優しい「赤ちゃん用洗剤」を選ぼう
もし洗剤を使うなら、蛍光増白剤・漂白剤・着色料・香料などが無添加の、肌に優しいものを選びましょう。代表的なのはこの2つです。
洗濯機で洗う、失敗しない4つのステップ
- 【準備】洗濯槽をきれいにする
- 意外と見落としがちですが、洗濯槽にはカビや汚れが溜まっています。まずは、市販の洗濯槽クリーナーで、洗濯機自体をピカピカにしておきましょう。
- 【保護】ベビー服を洗濯ネットに入れる
- 小さなベビー服は、他の洗濯物と絡まったり、生地が傷んだりしやすいもの。型崩れやボタンの破損を防ぐため、必ず洗濯ネットに入れましょう。
- 【設定】「おしゃれ着/ドライ/手洗い」コースを選ぶ
- 最も水流が優しいコースを選び、生地へのダメージを最小限に抑えます。
- 【仕上げ】すすぎは2回以上、脱水は最短で
- 万が一の洗剤残りや汚れをしっかり落とすために、すすぎは多めに。シワや型崩れを防ぐため、脱水は1分程度の最短時間に設定するのがコツです。
手洗いの場合は？
やっぱり、少しだけでも手で洗ってあげたいな…っていう気持ちも、あるのよね。
もちろん、その気持ちも素敵です！
その場合は、清潔な洗面器やベビーバスにぬるま湯をはり、優しく押し洗いしてあげましょう。ゴシゴシこするのはNGですよ。
【干す〜収納】型崩れさせない！”神アイテム”で効率アップ
さあ、あと少しです！でも、ここで油断は禁物。
ポイント：小さなベビー服は、普通のハンガーだと肩が伸びて型崩れします！
【神アイテム①】ベビーハンガーで、型崩れ知らず！
ここで登場するのが「ベビーハンガー」です。赤ちゃんの服の小さな肩幅にぴったり合うので、型崩れを防ぎ、乾きも早くなります。
特に、連結できるタイプはマストバイだ。省スペースで驚くほどたくさん干せるから、産後の大量の洗濯物にも絶対役立つ。断言する。
どこまで水通しする？範囲リスト
迷ったら、これを参考にしてください。
- 【必須レベル】: 肌に直接触れるもの
- 短肌着, 長肌着, コンビ肌着, ロンパース, ツーウェイオール, ガーゼ
- 【推奨レベル】: よく肌に触れるもの
- バスタオル, フェイスタオル, おくるみ, ベッドシーツ, ぬいぐるみ
- 【お好みで】: 直接肌に触れにくいもの
- ベビードレス, アウター, スタイ, 靴下, ミトン（気になるなら）
【神アイテム②】ベビー用収納ケースで、未来の自分を助けよう
水通しが終わったベビー服は、ホコリがつかないよう、大人の服とは別の清潔な収納スペースに保管しましょう。
このタイミングで赤ちゃん専用のチェストを用意しておくと、産後の「どこに何を入れたっけ！？」というパニックを防ぎ、未来の自分を助けることになりますよ。
まとめ：水通しは”義務”じゃない。赤ちゃんを想う”気持ち”が、一番大切
なんだか、スッキリしたわ。絶対にこうしなきゃ！って思うと苦しくなるけど、目的とやり方が分かれば、自分のペースでやってあげればいいのね。
その通りだ。水通しをするか、しないか。洗剤を使うか、使わないか。その選択に、唯一の正解はないんだ。
大切なのは、あなたが赤ちゃんのことを第一に考え、「よし、これで安心して迎えられるぞ」と、心から納得して準備を進めることです。
この記事が、あなたの心の負担を少しでも軽くし、自信を持って赤ちゃんを迎えるためのお手伝いができれば、これほど嬉しいことはありません。
さあ、世界で一番幸せな”初期設定”を、楽しんでくださいね。
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