静岡県河津町のAmis Droles アミ・ドローラに、3歳の息子を連れて2泊しました。
この宿を選んだ理由はひとつで、温泉プールです。温泉の熱を使ったプールがあり、季節を問わず入れる。子連れの旅行で「水遊びをさせてあげたいけれど季節が違う」という悩みを、そのまま解決してくれそうに見えました。
ただ、予約する前に調べていて困ったことがあります。肝心なことが何ひとつ書かれていないのです。

プールがあるのは分かるんだけど、深さは? 3歳が足つくの? 浮き輪って持っていくの?

公式サイトを一通り読んだけれど、水深も、利用できる時間帯も、貸出品も書かれていなかった。行ってみないと分からない、という状態だった。
なので、この記事では公式に書かれていない項目を中心に書きます。水深、浮き輪、水着、入れる時間、そして雨で入れなかった日のこと。
先に言っておくと、2泊のうち1泊はプールに入れませんでした。屋外だからです。そこも含めて正直に書きます。
結論:温泉プールが目的なら泊まる価値があります。ただし雨だと入れません

長くなるので先に結論を書きます。
良かったところ- 温泉プールが季節を選ばない……温泉の熱で温めているので、肌寒い日でも夜でも入れます
- 未就学児でも足がつく範囲が広い……手前が浅く、奥に向かって徐々に深くなる構造です
- 浮き輪が備え付けで自由に使える……持っていく必要がありませんでした
- 岩盤浴が男女一緒……子どもが寝たあと、夫婦で会話しながら過ごせます
- 子どもが確実に疲れる……寝かしつけが驚くほど早く終わりました
- プールは屋外。雨だと入れません……2泊のうち1泊がこれで潰れました
- プールがレストランから見通せます……時間帯によっては少し気になります
- 部屋に虫が多かった……申し出たあとはきちんと対応されました
ひとことでまとめると、天気に賭ける宿です。晴れれば子連れにこれ以上ない宿ですが、雨だと主役がまるごと使えません。天気予報を見てから予約日を決められる人ほど、この宿は当たりになります。
アミ・ドローラはどんな宿か|100℃の源泉が敷地の真横にあります
河津温泉郷にある、部屋数の少ない小規模な宿です。全室がベッドタイプで、露天風呂が付いています。
まず、この宿を理解するのに一番わかりやすいことを書きます。
朝、敷地内を歩いていて気づいたのですが、源泉の湯畑が真横にあります。石組みの間から、白い蒸気が絶え間なく上がっている。それが宿の建物のすぐ隣です。


これを見て、やっと腑に落ちた。温泉プールが通年で温かい理由が、設備の話じゃなくて立地の話だった。

お湯を沸かしてるんじゃなくて、もともと熱いお湯がそこから出てるのよね。
公式サイトには「100℃の豊富な源泉」と書かれています。その源泉が敷地の真横にあって、その熱でプールと岩盤浴を維持している。だから季節を問わず温かい。
温水プールという言葉から想像するのは、ふつうボイラーで沸かしたプールです。この宿はそこが違います。電気やガスで温めているのではなく、地面から出てくる熱をそのまま使っている。
もうひとつ、小規模な宿ならではだと感じたことがあります。滞在中に抹茶と生菓子のサービスがありました。朱塗りの盆に、織部の茶碗と茶筅、練り切りとわらび餅、菓子切りと懐紙。マニュアル的なウェルカムドリンクとは違う出し方でした。
大型のリゾートホテルとは、規模も雰囲気もまったく別物だと思っておくのが正しいです。
温泉プール|水深・浮き輪・入れる時間の実際
ここがこの記事の本題です。予約前に知りたかったことを、順番に書きます。
未就学児でも足がつく範囲が広い

いちばん知りたかった水深です。
このプールは、海岸のような構造になっています。手前は足首程度の浅さで、そこから奥に向かって徐々に深くなっていく。プールというより、遠浅の浜辺を思い浮かべるほうが近いです。
いちばん深いところで、大人の腰から胸のあたり(約1.0m〜1.2m程度)でした。
重要なのは、手前の浅い範囲が広く取られていることです。ここが狭いと子どもが遊べる場所が限られてしまいますが、そうはなっていませんでした。3歳の息子が立ったまま遊べる範囲が十分にあります。

深さが急に変わらないから、子どもがどこまで行っていいか自分で分かるのよね。
とはいえ、奥に行けば当然深くなります。親の手が届く範囲で遊ばせるのが前提です。
浮き輪は備え付けを自由に使えます

浮き輪はプールサイドに備え付けがあり、自由に使えました。持参する必要がありません。
これは荷物を減らせるという意味で、子連れにはかなり大きいです。空気を入れた浮き輪は車のスペースを占領しますし、現地で膨らませるのも地味に手間です。
自分の浮き輪を持っていくこともできます。使い慣れたものがある子はそちらのほうが安心かもしれません。
水着は有料のレンタルがあります。忘れても何とかなる、という安心感はあります。

夜も入れます。照明が変わります

利用できる時間は、宿泊者はチェックイン後から23時までです。
夜になると照明が変化する演出があります。色が切り替わっていくので、雰囲気としてはナイトプールに近い。

正直、あの光る演出は子どもより大人のほうが盛り上がっていた気がする。
そして子連れの実利として、これが最大です。プールで思いきり体を動かすと、夜の寝かしつけが驚くほど早く終わります。
旅行先で子どもが興奮して寝ない、というのは子連れ旅行の定番の悩みです。この宿はそこを構造的に解決してくれます。

寝かしつけが終わったあとに、大人の時間がちゃんと残るのよね。旅行でこれは珍しい。
屋外なので、雨だと入れません

ここは正直に書きます。このプールには屋根がありません。
2泊したうち、2日目は雨で入れませんでした。温水なので寒さは問題にならないのですが、降っている雨はどうにもなりません。

温水だから季節は選ばない。でも天気は選ぶ。ここを分けて理解しておかないと、期待が外れる。
公式サイトも「冬場、特に夜は非常に冷え込むため、泳いだりするのは難しい」と明記しています。通年営業ではあっても、通年で快適に泳げるわけではない。ここは公式が正直に書いているとおりです。
対策としては、プールに入る日を初日に寄せるのが現実的だと思います。私たちは初日の夜に入っていたので、結果的に助かりました。2泊とも入れないという事態は避けられます。
レストランから見通せる位置にあります
もうひとつ、書いておきたいことがあります。
プールはレストランから見通せる位置にあります。食事をしている人から見えるということです。
昼間に子どもと遊ぶぶんには何も問題ありません。ただ、時間帯によっては少し利用しづらいと感じるかもしれません。水着で過ごすことに抵抗がある人は、頭に入れておいたほうがいいです。
全長25m・6レーン幅。想像より本格的です
サイズも書いておきます。公式によると全長25m・6レーン幅です。
宿の付帯設備というより、ちゃんとしたプールです。子どもを遊ばせるだけなら十分すぎる広さで、大人が泳ぐこともできます。
岩盤浴|男女一緒に入れます。子どもが寝たあとの使い方
雨でプールに入れなかった日、代わりに行ったのが岩盤浴です。結果的に、これがこの宿のもうひとつの主役でした。

いちばん特徴的なのは、男女一緒に入れることです。

大浴場だと夫婦は別々になるでしょ。ここは一緒に入って、話しながら汗をかけるの。

子どもが寝たあとに夫婦で会話できる場所がある、というのは子連れ旅行だとかなり貴重だと思う。
専用のウェアを着る形式です。ウェア・専用マット・タオルは用意されています。ウェアは着物のような形なので、水着の上から重ねて着ておくと落ち着いて過ごせるかもしれません。
一部屋にかなりの人数が入れる広さがありますが、使っている人はそれほど多くありませんでした。ゆっくりできます。
利用できるのは23時までで、11時から12時が清掃時間です。
なお、岩盤浴の熱源もプールと同じで、源泉の熱です。サウナのように急激に熱するのではなく、じんわり温まっていきます。

客室と館内|全室ベッド・露天風呂付き。
客室は全室がベッドタイプで、露天風呂が付いています。

ベッドである点は、子連れにはプラスに働きました。畳に布団を敷く形式だと、子どもが夜中に動き回って布団から出てしまうことがありますが、ベッドだとその心配が減ります。ただし小さい子の場合は落下に注意が必要です。
部屋に露天風呂が付いているのは、子連れではかなり大きい利点です。大浴場に行かずに部屋で入浴を完結できるので、他の利用者に気を遣う場面が減ります。

ひとつ、良くなかったことも書きます。
正直に書いておきたい点もあります。滞在中、部屋に虫が多く出ました。
自然の中にある宿なので、構造的に起こりうることではあります。水回りの汚れがあると発生しやすいと言われる小さな虫(チョウバエ)が、排水口のあたりから続けて出てくる状況でした。

自然の中の宿だとは思いつつ、さすがに数が気になるレベルではありました。
ただし、放置されたわけではありません。フロントに伝えたところ、まず配管の清掃で対応してもらいました。それでも改善しなかったため、再度申し出るとグレードの高い部屋に変更してもらえました。
申し出れば、きちんと対応してくれる宿です。最初から完璧ではなくても、対応の速さと誠実さは評価できるポイントでした。


起きたこと自体より、伝えたあとどうなるかのほうが宿の評価としては大きいと思っている。ここは対応された。
部屋数の少ない小規模な宿なので、こうした個別の対応がしやすいのだと思います。
子連れで泊まるときの持ち物と動線
実際に泊まってみて、次に行くならこうする、と思ったことを書きます。
浮き輪は持っていかなくていい
備え付けを自由に使えます。使い慣れたものがある子だけ持参すれば十分です。
大判のバスタオルかポンチョをプールサイドに置いておく
温水プールとはいえ、水から上がった瞬間は体が冷えます。すぐに羽織れるものをプールサイドに用意しておくと、湯冷めを防げます。子どもは自分で「寒い」と言い出す前に体温を落とすので、こちらが先に用意しておくのが正解です。
遊んだあとは館内の温泉へ直行する動線を作っておく
プールから上がる → すぐタオル → そのまま温泉、という流れを最初に決めておくと、子どもが冷えません。着替えの場所と順番を先に確認しておくと慌てずに済みます。
プールに入る日は初日に寄せる
前述のとおり、雨だと入れません。2泊以上するなら、初日の夜に一度入っておくと保険になります。
水着は忘れても何とかなる
有料のレンタルがあります。ただ、子ども用のサイズがあるかは確認してから行くほうが確実です。
日帰りでも使えます|泊まらずにプールと岩盤浴だけ
意外と知られていないと思うのですが、この宿は日帰りでも利用できます。
浴場の日帰り利用は12時から16時まで、最終受付は15時30分です。ランチやカフェも営業しています。
伊豆を回っている途中で立ち寄って、プールと岩盤浴だけ使う、という選び方ができます。宿泊のハードルが高いと感じるなら、まず日帰りで試してみるのは合理的だと思います。
河津はiZOOやKawaZOO、七滝茶屋と同じエリアなので、そのあたりを回る日に組み込むのが自然です。

よくある質問
3歳でもプールに入れますか
入れます。手前が足首程度の浅さから始まる構造なので、足がつく範囲で遊べます。ただし奥に行くほど深くなるので、親の手が届く範囲で遊ばせてください。
浮き輪や水着は持っていく必要がありますか
浮き輪は備え付けを自由に使えますので不要です。持参も可能です。水着は有料のレンタルがあります。ただし子ども用サイズの有無は事前に確認するのが確実です。
何時までプールに入れますか
宿泊者はチェックイン後から23時までです。夜は照明が変化する演出があります。
冬でも入れますか
温泉の熱を使っているので通年で入れます。ただし公式サイトが「冬場、特に夜は非常に冷え込むため、泳いだりするのは難しい」と明記しているとおり、真冬の夜は現実的ではありません。
雨の日はどうなりますか
屋根がないので入れません。実際に2泊のうち1泊が雨で、その日は入れませんでした。代わりに岩盤浴を利用しています。2泊以上するなら、初日に一度入っておくのが保険になります。
岩盤浴は夫婦で一緒に入れますか
入れます。男女一緒に利用できる構成で、専用のウェアを着ます。子どもが寝たあとの時間の使い方としてよく機能しました。
子連れでも大丈夫な雰囲気ですか
部屋数の少ない小規模な宿で、全室に露天風呂が付いています。部屋で入浴を完結できるので、他の利用者に気を遣う場面は少なめです。
基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 施設名 | Amis Droles アミ・ドローラ<LIBERTY RESORT> |
| 所在地 | 静岡県賀茂郡河津町谷津171-1 |
| 電話 | 0558-36-3333(受付9:00〜18:00) |
| 客室 | 全室ベッドタイプ・露天風呂付き。部屋数の少ない小規模な宿 |
| 温泉プール | 全長25m・6レーン幅・屋外・通年利用可。宿泊者はチェックイン後〜23:00 |
| 岩盤浴 | 23:00まで(清掃11:00〜12:00)。男女一緒に利用可・専用ウェア着用。ウェア/マット/タオル用意あり |
| 日帰り利用 | 浴場12:00〜16:00(最終受付15:30) |
| 泉源 | 源泉の湯畑が敷地の真横にある。プール・岩盤浴ともこの熱を利用 |
※料金・営業時間は変更される場合があります。予約前に公式サイトまたは電話でご確認ください
まとめ:天気を選べる人にとっては、子連れに最高の宿です
2泊してみて、この宿の性格ははっきりしました。
晴れていれば、子連れにこれ以上ない宿です。温泉の熱で温めた屋外プールは季節を選ばず、手前は足首程度の浅さから始まるので未就学児でも遊べる。浮き輪は備え付けを自由に使えて、夜23時まで入れる。子どもは確実に疲れて、寝かしつけが早く終わる。そのあとは夫婦で岩盤浴に行ける。
雨だと、主役がまるごと使えません。屋根がないからです。実際に2泊のうち1泊がそうでした。
だから、この宿を検討するときに考えるべきことは天気予報を見てから予約日を決められるかだと思います。それができるなら、迷う理由はほとんどありません。

プールに入った日と入れなかった日で、旅の満足度が全然違ったのよね。

逆に言えば、入れた日の満足度がそれだけ高かったということでもある。
日程を固定せざるをえない場合は、初日の夜に一度入っておく。これだけで保険になります。2泊とも入れない、という最悪の事態は避けられます。
伊豆で子連れの宿を探していて、水遊びをさせたいと考えているなら、候補に入れる価値があります。





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